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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年02月29日

雪花読書 雪に咲く花

またもや、雪。
大雪注意報もでていた小平市。
雪が降ると、花を思いながら読み返したくなる本がある。

一つは、宮沢賢治『水仙月の四日』の水仙。
実際には水仙は出てこなかったと思うのだけれど、突然の大雪と命を失いそうになる子ども。それを密かに助けようとする雪童。白い猛吹雪の中の子どもの赤い毛布(けっと)が命の色のよう。
水仙は出てこないのに、水仙の花を見ると思い出す。


もう一つは、泉鏡花『雪霊記事』の菖蒲(あやめ)。
鏡花らしい美しい姉さまとあやかし譚。息もできないような吹雪の中で
「菖蒲が咲きます。」の声は、幻それとも魔?

水仙も寒咲あやめも、小平ふるさと村で撮影。
『雪霊記事』の菖蒲は、もちろん、夏に水辺に咲く菖蒲だが、冬に咲く菖蒲があったとは。

そして、マルシャークの『森は生きている』のまつゆき草。

これは、東京都薬用植物園で撮影。
この『森は生きている』を見事に織り込んだのが、佐々木丸美の『雪の断章』
シリーズ半ばで、作者が命が失われたことは、非常に残念。

その作者のふるさと、北海道の風景です・・・じゃなくて、雪の鷹の台駅。
津軽鉄道じゃないけれど、ストーブ列車が走っていても不思議ではないような風情になっていた。


  


  • Posted by エルダベリイ at 20:02Comments(2)読む