土用干し始めました おまけ料理情報も

エルダベリイ

2015年07月21日 08:16

数年前から、断続的に梅を漬けている。
昔ながらのしょっぱい塩対応(?)。荒塩をたっぷり、時期になれば赤紫蘇を揉んで、赤紫に染める梅干しだ。
ただ、厳密に言うと土用干しをしないため、梅漬けなのかもしれない。
30年ほど前、梅を土用干しし、出勤している最中に通り雨に降られ、梅酢で洗い直し、漬けなおすという手間が。それに1kgの梅を干せるような大きな盆もないので、大皿総動員も面倒。
というわけで、「干さなくたっていいじゃないか!」をスローガンにしてしまった。

今年は、1.5kgの熟した梅を購入し、梅ジュース、梅酒、梅干しを500gづつ仕込んだ。
「500gなら、ラップを敷いたお盆の上で干せるなぁ」と思い、梅雨明け十日のこの時期に、梅を干すことに。

そして、早速、昨日は夕方の雨(やれやれ)。
でも、お盆1枚と梅酢の瓶だけなので、撤収作業もすばやく行えた。

今日で2日目。
心なしか梅の色が濃く、香りもたつ。
味にも変化がでるのか、楽しみだ。

そんな梅干し、調味料として使うとなかなか便利。
叩いてペースト状にし、ゆでた肉のたれや、炒めものの調味にお役立ち。
我が家での一番人気は、鶏むね肉をそぎ切りにし、片栗粉かくず粉をまぶしてゆで、冷やしておき、梅干しペーストをつけていただくもの。ひんやりつるりん感覚で、食欲が落ちた時期にもいただきやすい。
これは、15年ほど前に、退院後、ほぼ寝たきり状態だった父のため「高たんぱくで、硬くなくて、さっぱりして、食べやすいもの」と考えて作ったもの。この時は、ささみで作ったっけ。

なお、むね肉の皮をはいで、ゆで汁でゆでせん切りにし、ネギまたは胡瓜のせん切りまたは茄子を蒸して裂くいたのと併せてポン酢で和えると一品追加。
ゆで汁はスープにしたり、寒天を煮溶かして固め、切ってサラダに混ぜても良いお味。

また、ペーストにした梅干しの残った種は、冷蔵庫で冷やしている飲み水に放り込んでおくと、適度に塩分が出て、塩分補給に。ただ、長時間入れておくと、時に、顔がゆがむほどしょっぱかったりする。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。

暑さも続きそうだが、伝統的食材も活用して、乗り切ろう、この夏。

関連記事