脳と腫瘍とエトセトラ5

エルダベリイ

2011年10月12日 07:23

---恐怖のepi---
術後のHCU(High Care Unit=ハイケアユニット/集中管理病棟とも)病室で麻酔から覚めて、記憶が始まる。面会制限時間は過ぎていたらしいのだが「患者さんが安心するみたいなので」と看護士さんが夫の面会の延長を認めでくださったのを覚えている。夫にやたらとハイテンションで話しかけていたらしい。話した内容はかなり覚えているが、そんなにテンション高かったとは思わなかった。
そうこうしているうちに息ができなくなる(!)。夫が呼びかけるが声が出ない。夫がナースコールボタンを押すのが見え(このボタンもやたらと大きく見えた)、ちょうどナースステーションにいらした先生が症状を見るなり「あ、イーピーだ」(イーピー=epi)。脳手術後ままあるけいれん発作だとか。夫は外に出され処置が行われたそうで、注射や点滴の指示がなされる様子を苦しいながらも途切れ途切れに覚えている。


発症時「舌が喉の奥の方に詰まって息ができなくなる」感じがしたが、夫によると「しゃべっていたら急に舌が左右に小刻みに振れて呼びかけにも応えなくなったため、ナースコールボタンを押したと」のこと。
多分その翌日からアレビアチンという抗けいれん薬を服用。本当は入院時から注射で投薬されていらしいが、意識下で服用するようになったのはこの時からだったと思う。あの「息できない体験」があまりにも苦しかった。そして不適切に飲んだり止めたりすると副作用も大きい医薬品とのことだったし、これからエラ呼吸を覚えるのも無理があるので、退院後もきちんと服用していた。でも、それがまたえらいことになった…のは後の話。

調べてみました:けいれんについて
けいれん=筋肉の不随意かつ発作的収縮の症状。発作時の救急処置について
衣服をゆるめ、安全な場所に顔を横向きに寝かし状態を観察(これは後刻、主治医等に報告するため)。なお、通常数分で発作は終わるが10分以上続くようだったら救急車を呼ぶ。一人の時にいきなり息できなくて10分は無理ーーー!
退院後、夜眠っていていきなり息苦しさで目が覚め119番しようか迷ったことも。しばらく起きていたらなんとか大丈夫だった。まあ、119番を迷う余裕があるということは要救急患者ではなかったのでしょうが。

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