脳と腫瘍とエトセトラ1

エルダベリイ

2011年08月20日 12:53

2010年10月末に脳腫瘍(髄膜腫)発覚。11月手術。いろいろあったが現在に至る。
これにまつわる事柄を、自分の備忘と、気になることがある方の早期発見など何かのお役に立てばとまとめてみることにした。長文になるので、断続的に投稿予定。
なお、はじめにお断りしておくが、これは言うまでもなく「医学知識なんかなーんもない人の記」なので、全てのケースがこのような症状、治療になるわけではない。あくまでも参考としていただければと。

---去年の夏突然から徐々に 思い当たる症状---
昨年(2010年)の夏は暑かった。4月に実家の母が発病し5月、6月と手術の付き添い、退院後の生活サポートのため東京と九州を行ったり来たり。だから疲れているのだと思っていた。8月から派遣就業が決まりフルタイムで働き始めた。前回の派遣先の別部署だが知り合いもいるし、仕事の内容だってある程度は覚えている。やる気満々で就業。しかし何とも不調。数ヶ月のブランクのせい?暑さのせい?涼しくなれば何とかなるかと甘く見積もっていた。しかし
8月就業後、まもなく別部署で派遣就業している旧知のE嬢と自転車でランチ、が。
◆自転車が苦手な彼女の走りに追いつけない。
◆徐々に歩く時に左足を引きずるようになる。
◆以前にはすんなりできていた事務関連のシステムの利用、MSExcelの作表等が困難に。
◆頭が痛く夜、眠れない。通常、夜10時以降のTV番組を「深夜番組」としている早寝早起きの自分なのに、本を読みながら深夜1時過ぎまで眠れなかったりする。頭痛と読書は別腹(別頭?)だったようだが。
◆悪い物を食べたわけでもないのに嘔吐。
◆自転車で転ぶ。以前から転ぶことはあったが、この頃は、転ぶとなかなか起き上がれなくなっていた。出勤途中、五日市街道でコケて、玉川上水堤を枕にあがいていたのは、浦島太郎の亀に近い姿だったかも。
◆靴下を履くのに立ったまま履けなくなり、床に腰を下ろして靴下を履く。すると、今度は何かにつかまらなければ立ち上がれない。
◆入浴後、一人で浴槽から出られない。これは2回程度。浴室についていた「非常呼出」ボタンで夫に救援を求める。ちなみにこのボタンは「ブランデーセントバーナードボタン」と名づけられた。アルプスの山岳救助犬を呼ぶイメージですな。
◆料理は好きなので食材を買ってはくるが、慣れた献立の調理手順がすんなり浮かばず、やたらと時間がかかる。野菜を1種類刻んだだけで疲れて横になる。使い切れずに残った生の食材は、入院後、夫が冷蔵庫大掃除で大量の生ゴミとして捨てるはめになった。
◆職場で半年振りにあったMI嬢からは「大丈夫ー?歩く姿が生きてないよー!」(自分、ゾンビですか?)
足を引きずっているせいだと思っていたが、この頃を知る知人によると、とにかく、やたらと元気がなく、目にも力がなかったそうな。
◆なお、この2年ほど前からめまいが酷く、別途、耳鼻科系めまいクリニックに通院していた。そこで処方していただいたお薬で、めまいの症状は軽減してはいたのだが。

10月になる頃から夫からは病院に行くよう言われてはいた。が、その時は左足の不具合が一番気にかかっていたため「足が悪いのって何科?アシカ?」「そんなオットセイみたいな診療科はないぞー!」
しかし、そんな具合で派遣先から「身体の状態が悪そうなので、体調回復に専念するように」とのこと。辛くもあったが、正直、このまま無理に仕事を続けても、派遣先にも派遣会社にもご迷惑になるという自覚はあったため、お言葉に甘えて契約途中で就業を断念。
これが2010年10月27日(水)のことだった。

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