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2012年08月15日

8月15日という日

もう10年近く前になるだろうか。
長野県上田市にある美術館『無言館』へ行った。
戦没画学生の遺作を集めた美術館。

正直、絵の良し悪しを観る目は、自分にはない。
しかし「戦争に行きたくない。もっと、もっと絵を描きたい」と、妹さんの絵を描きながらこう言い残し、戦地に赴いた学生。
出征前、最後に許嫁の裸婦像を描いた学生。
戦地で病の床にありながらも、家族に絵入りの手紙を出した学生。
ここに展示される絵画の画家たちは、皆、若くして戦争で命を落としている。

絵の良し悪しを観る目は、自分にはない。
ただ、そこにある絵の「無言の声」から、
耳をふさいではいけない。
目をそらしてはいけない。

戦争により、さまざまな夢が、望みが、無残に手折られるところを目の当たりにしたことがない、
空から爆弾が投下された経験もない、
67年前を知らない自分でも、その痛みは想像しなければならないと思うから。



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    Posted by エルダベリイ at 08:33│Comments(2)日々の徒然
    この記事へのコメント
    エルダベリイさん、こんばんは

    「無言館」一度行きたいと思っています。
    母の従兄弟が海軍の特攻隊で亡くなっています。
    画学生ではありませんが、大学生でした。
    その人が書いたペン画が今、私の手元にあります。

    他人事ではありません。
    今日は戦死者を悼み黙祷をしていました。
    Posted by kisaragi at 2012年08月15日 22:18
    >kisaragiさま
    コメントいただきありがとうございます。
    お母さまの従兄弟さまが・・・。言葉にしてしまうと、簡単に響いてしまいそうですが、心よりご冥福をお祈り申しあげます。
    戦争で命を奪われた皆様に「ごめんなさい。でも、今の世界はこうです。」と紹介できる世界に、今なっているのか?67年たってもまだまだな気がしています。
    「無言館」にはぜひ。出口から目を赤くして出てくることになりますが。
    Posted by エルダベリイエルダベリイ at 2012年08月16日 08:44
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      コメント(2)