2011年11月18日
脳と腫瘍とエトセトラ6
---暴走する想像力。幻覚、妄想、ファンタジー!---
このあたり、術前術後の区別があいまいだが、色々と想像力を暴走させていたようだ。
困ったのは今いる場所がよくわからず、体育館みたいなところに寝ていたり、畳の部屋に寝ていたり、ベッドごと幌付きトラックの荷台に乗せられて奥多摩にある病院に運ばれたりと、素っ頓狂な妄想が続いたこと。
このあたり、術前術後の区別があいまいだが、色々と想像力を暴走させていたようだ。
困ったのは今いる場所がよくわからず、体育館みたいなところに寝ていたり、畳の部屋に寝ていたり、ベッドごと幌付きトラックの荷台に乗せられて奥多摩にある病院に運ばれたりと、素っ頓狂な妄想が続いたこと。
体育館問題はやがて何か違うみたいと自力で納得。畳の部屋については夫に確認し「畳の病室にいたことはない」とのことで「だよねー、赤ひげ先生の小石原療養所じゃあるまいし」と納得。
奥多摩移送問題は「先生らしき」お人が見えた時に必死で「今、ここはどこで、どういう経緯でここにいるんですか?どこかに移されるんですか?」の内容を多分もっとごちゃごちゃな言い回しで質問。最初のクリニックからの紹介でここで手術し入院しているとのことで「じゃあこちらに入院していていいんですね」とホッとしての納得。
頭にズッパリ切れ目が入っているので、寝返りも打てず(もしかしたら身体は固定されていたかもしれない)目に入るのは天井やベッド周りの機器。天井のライトの影を見て看護士さんに「天井にネズミのぬいぐるみ飾ってあります?」(そう見えたもので)お世話になった看護士のK様「うーん、飾ってないみたいよ」。
他にもケープをまとったおばあさんが天井から降りてきたり、お洒落なワンピースを着たご婦人が天井から出られなくなって助けを求めていたり(彼女とは幻の奥多摩病院移送幻覚の時からのおつきあい)看護士さんによると「脳手術の後にはありがち」とのことで夫も「何もないけど、本人が見えるって言ってるから仕方ないや」と「ああ、そうなんだ」と受け流してくれていた。
これはまだ現世に戻りきれていない自分にはありがたかった。実際にそんなわけなくても見えてる本人にはそれが「事実」でして。とりあえずでも受け入れてもらえると、とーっても安心できる。
でも、自分でも変だと思って口に出さなかったことだってあるんだから(ト、無駄ニ胸ヲ張ル)。レジデントの先生方は深緑色のつなぎのような服の上に白衣を着ていらっしゃる。で、HCUでの先生方の回診時「どうして○○ネコヤマトの配達のお人が白衣着てるんだろ?」・・・色が似てたんですー。でもまさか白衣着て病室への配達はなかろうと常識が勝利!ただ常識が勝利しはじめるとしんどいこともございまして。
奥多摩移送問題は「先生らしき」お人が見えた時に必死で「今、ここはどこで、どういう経緯でここにいるんですか?どこかに移されるんですか?」の内容を多分もっとごちゃごちゃな言い回しで質問。最初のクリニックからの紹介でここで手術し入院しているとのことで「じゃあこちらに入院していていいんですね」とホッとしての納得。
頭にズッパリ切れ目が入っているので、寝返りも打てず(もしかしたら身体は固定されていたかもしれない)目に入るのは天井やベッド周りの機器。天井のライトの影を見て看護士さんに「天井にネズミのぬいぐるみ飾ってあります?」(そう見えたもので)お世話になった看護士のK様「うーん、飾ってないみたいよ」。
他にもケープをまとったおばあさんが天井から降りてきたり、お洒落なワンピースを着たご婦人が天井から出られなくなって助けを求めていたり(彼女とは幻の奥多摩病院移送幻覚の時からのおつきあい)看護士さんによると「脳手術の後にはありがち」とのことで夫も「何もないけど、本人が見えるって言ってるから仕方ないや」と「ああ、そうなんだ」と受け流してくれていた。
これはまだ現世に戻りきれていない自分にはありがたかった。実際にそんなわけなくても見えてる本人にはそれが「事実」でして。とりあえずでも受け入れてもらえると、とーっても安心できる。
でも、自分でも変だと思って口に出さなかったことだってあるんだから(ト、無駄ニ胸ヲ張ル)。レジデントの先生方は深緑色のつなぎのような服の上に白衣を着ていらっしゃる。で、HCUでの先生方の回診時「どうして○○ネコヤマトの配達のお人が白衣着てるんだろ?」・・・色が似てたんですー。でもまさか白衣着て病室への配達はなかろうと常識が勝利!ただ常識が勝利しはじめるとしんどいこともございまして。
Posted by エルダベリイ at 06:21│Comments(2)
│健康
この記事へのコメント
83歳で胃の手術を終えた母は、病院のベッドで麻酔から醒め「窓の外に馬が居る。」、「看護婦が、私を苛めた。」など変な事を大きな声で言い、私を戸惑わせました。 93歳で天寿をまっとうした、良い母でした。
いつもイラストを上手に描かれていますが、今回の時計はサルバト-レ ダリ、右はピカソのゲルニカの顔を、思わせてくれました。
いつもイラストを上手に描かれていますが、今回の時計はサルバト-レ ダリ、右はピカソのゲルニカの顔を、思わせてくれました。
Posted by ボブ at 2011年11月18日 14:32
>ボブさま
コメントいただきありがとうございます。
お母さまの発言、わかるような気がいたします。理解の筋道がつかなくて、脳内右往左往でございました。お子様に「良い母でした」と言っていただけるお母さま、本当にお幸です。で、今回のイラストは、おっしゃる通り、ダリ、ピカソを真似っこいたしました。ちなみに左の提灯は北斎の「百物語」の「お岩さん」が元ネタです。
コメントいただきありがとうございます。
お母さまの発言、わかるような気がいたします。理解の筋道がつかなくて、脳内右往左往でございました。お子様に「良い母でした」と言っていただけるお母さま、本当にお幸です。で、今回のイラストは、おっしゃる通り、ダリ、ピカソを真似っこいたしました。ちなみに左の提灯は北斎の「百物語」の「お岩さん」が元ネタです。
Posted by エルダベリイ at 2011年11月18日 18:03