たまりば

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Posted by たまりば運営事務局 at

2015年11月07日

千年の旅人たち 第67回正倉院展 その2

というわけで、奈良国立博物館で行われている正倉院展会場に無事入場。
(これは2015/11/6の記事の続きです。)


会場に入って、まず目を奪われるのが「平螺鈿背八角鏡」(北倉)。

細かい模様と瑪瑙の深い赤、螺鈿の白銀にも似た白の鮮やかさ。
また、これが収められている漆皮箱も隣に展示されている。
こう言ってはなんだが、この重厚で地味な箱を開けると、華やかな螺鈿模様の鏡って、開けた人はきっと「おぉ~~~っ!」だっただろうなぁ。

今回の目玉の一つが、ポスターやチラシにも使用された「紫檀木画槽琵琶」(南倉)。

寄木細工でそれぞれの模様を作り(これを木画というそうな)、その作られた花模様を象嵌で仕立てている。
これは裏面だが、細い柄(というのか?)の部分にまで小さな木画が嵌めこまれている。
某有名ブランドの模様に似ていると評判だが「う~ん・・・そうかぁ?」
この琵琶の模様の方が、はるかに精緻を極めている気がするのだが。
まあ、某有名ブランドのお品など一つも持っていないから、比較するのに最も適任でない自分ですが。


「紅牙撥縷撥」(中倉)は儀式に使われたものさし。

細かい模様で飾られ、華やか、華やか。
今回展示されていないが、これは緑色バージョンもあるそうな。

東大寺で使われていたらしい敷物「花氈」(北倉)。

見た瞬間「アールヌーヴォーかウィリアム・モリス!?」。
いささか虫食いの跡があるものの、よくぞ今日まで退色せずにと感動。

そして、自分一押しはこれ。「密陀絵龍虎形漆櫃」(南倉)

模様の生きいきとしたさまが何とも楽しい。
「これを描いた人、きっとワクワクしながら描いたんだろうなぁ。もしかしたら、ちょいときこしめしてらしたかも」と勝手に想像。

はるばる遠く西の地から旅をしてきた品々。
作った人々、運んだ人々、お世話する人々のお力でここにある。
ありがたい、とてもありがたい気持ちになる。
これで、気分高揚して「リアル正倉院まで歩くぞー!」、となりました続きはまた次回。

なお、ここに掲載した宝物の画像は、チラシ、奈良国立博物館だより、読売新聞2015年特別号から撮影。
うー、やってはいけないのではないかという不安がよぎる。
はてさて、はてさて・・・。

第67回正倉院展の詳細はこちら
  


  • Posted by エルダベリイ at 08:26Comments(0)旅先にて