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Posted by たまりば運営事務局 at

2013年05月04日

雑木の林に象の居ること-第8回月夜の幻燈会-

中央公園雑木林へ象を見に行ってきた。
今回で8回目になるどんぐりの会ご主催の月夜の幻燈会。
月夜の幻燈会、この響きからしてなんと幻想的なことよ。

今回の演目は、宮沢賢治の『オッベルと象』。

中学校の国語の教科書であったなぁ。
正直、賢治の作品のなかではあまり好きなほうではない。
白象が不憫だし、オッベルは搾取しすぎだし。
何か折り合える方法はなかったのかと悔しくなる。
今回の幻燈会で最初は白象が楽しく、嬉しく働いているのを再確認し、一層その思いが強くなる。

この幻燈会が行われた中央公園の雑木林は、道路建設予定地になっている。
確かに、鷹の台近くの府中街道は、車道も歩道も狭く、不便だし、危険。
道路の拡張は必要だと思うのだが、そのために雑木林をダーッとつぶしてしまっていいものだろうか?
物言わぬ木々は「お筆と紙」で助けを呼ぶこともできないし、「グララアガア、グララアガア」と救助に駆けつける象友もいない。
それだけに、なくした後で想像以上の取り返しのつかない何かを失ってしまうことになったら。
気がついたら、オッベルのように象の下で「もうくしゃくしゃに潰つぶれていた」では
困るのだ。
いや、くしゃくしゃに潰れていたら、困ることさえできないのだけれど。
  


  • Posted by エルダベリイ at 20:17Comments(0)小平