2011年07月18日
水を渉る
水を渉るのがすきだ。と言っても、氷結前の湖の水面をおみわたりするようなことではない(できたら凄すぎ)
歩いて、自転車で、車で、列車で、水の上、正確には水の上に架けられた橋を渉る時の心地が好きなのだ。川と並んでいる道を行くのも良い。飛行機くらい大仕掛けになると、もはや水の上というよりも上空にいるので、高揚感は薄くなるが、それでも離着陸前後に海や川などが目に入るとやはり窓に顔をくっつけてしまう。
写真は玉川上水の東鷹の橋と兎橋付近。写真は下手っぴぃだが、水を覗き込んでいるのは、やはり心地よかった。そんな気持ちになるのは、目には見えなくても命があるからかもしれないと思った。
しかし、時に水と陸はその境界線を曖昧にする。3月11日、呆然とテレビで見ていた。波が火を乗せて建物を田畑を、次々と呑みこんでいく。そして画面では見えなかったがおそらく人間をも。いつも人が水を渉っているわけではない。時として、水が人を渉ることだってあるのだ。
今、マーゴンと名づけられた台風6号が関東地方にも近づいている。すでに台風が接近している地方、通過する地方、どうか被害が少ないものでありますように。